1. ホーム
  2. くらしの情報
  3. 教育・生涯教育
  4. 四穂田古墳出土品について

くらしの情報

四穂田古墳出土品について

~ 東 北 最 古 の 短 甲 ~

四穂田古墳(よほだこふん)出土品

()

 四穂田古墳出土品は平成23年9月、村内町畑地区の共同墓地から短甲をはじめとする副葬品が出土し、この地区には墳丘の痕跡もあり、出土された地名から四穂田古墳と呼ばれることになりました。出土された副葬品の中で、特に短甲についてはこれまで栃木県大田原市や新潟県南魚沼市で発見されていましたが、短甲の分布範囲を北に押し上げ、東北地方では初の出土で、なおかつ列島最北の短甲となり、考古学会の常識を見直す必要が生じるほどの発見となりました。


 短甲は三角形の鉄板を多く使い、各部分を鋲で留める三角板鋲留短甲(さんかくいたびょうどめたんこう)と呼ばれる胴体を覆う鎧で、小型鋲の多用・鋲止め方法等の特徴より鋲留短甲の中でも最古段階であり、年代が5世紀前葉と考えられます。また、短甲下部から有機物の痕跡が発見され、腰緒が巻いてあった可能性があります。さらに、後胴の一部では黒色の塗膜が発見され、分析の結果、漆の成分が検出されたことにより、漆が使用されていたことが科学的に立証された、大変貴重な短甲です。


 太刀は3振ともすべて茎(なかご)が欠失しており、欠損部分には発見時の傷がなく、古墳に副葬される段階で一定の長さを意識して、故意に茎を切断したものと考えられ、こうした例は非常に特異で稀な例であり、何らかの儀礼に伴う措置である可能性があります。


 鉄鏃は片刃の鏃身と長頸鏃であり、古墳時代中期中葉から存在し、鉄鏃の年代上限は中期中葉と考えられます。


 2丁の鉄ヤリガンナは、柄の木質とわずかに巻きつけ紐が遺存しており、構造は断面凹字形の柄に身部をはめ込み紐で固定したと考えられます。


 砥石は大小ともに凝灰岩製であり、大型品は全長20.5cmの長方形で長側4面が使用面となります。研ぎ減りが著しく、中央部の幅は端部の半分程度であり、小型のものは長さが9.2cmの扁平な形状で、未孔であるが中期に出現し小孔を穿つ提砥に類似します。


 また、上記のほか1丁の有角袋状鉄斧や、少量の土器が出土されています。

 今回、土器がほとんど発見されなかったため、当古墳の年代を確定することは難しいですが、短甲の小型鋲の多用・鋲止め方法等の特徴より本例は鋲留短甲の中でも最古段階であり、本古墳の年代が5世紀前葉と考えられ、県南地域最古の古墳である可能性が出てきました。これほど豊富な副葬品を出土する中期古墳は県内では少なく、大変重要な古墳となっております。

 平成26年度より「国宝重要文化財等保存整備費補助金」を活用し、短甲を含む出土品の復元作業が奈良県の元興寺文化財研究所において保存復元作業を実施しておりましたが、平成27年10月に作業が完了し、現在は福島県立博物館において保管及び管理をしています。


『三角板鋲留短甲』の画像

※三角板鋲留短甲

関連ファイルダウンロード

Get Adobe Reader

PDFファイルをご覧いただくにはAdobe Readerが必要です。
お持ちでない方は、左のボタンをクリックしてAdobe Readerをダウンロード(無料)してください。

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは生涯学習課です。

〒961-0102 中島村大字滑津字二ツ山28-10

電話番号:0248-52-2503 内線 751 ファックス番号:0248-52-3005

アンケート

中島村ホームページをより良いサイトにするために、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。
なお、この欄からのご意見・ご感想には返信できませんのでご了承ください。

Q.このページはお役に立ちましたか?
スマートフォン用ページで見る